ちょっとというか、ずいぶん前になるがsolsofarmの植物園というか農園というか、彼らの世界観が随所にちりばめられた聖地とも呼ぶべきところに行ってきた。仕事だったり、プライベートだったりで何かと彼らの仕事に遭遇することが多く気になっていた。
ランドスケープの世界では、ランドスケープデザイナーという日本ではあまりなじみがないいわゆる緑や環境のデザインをする人と、植栽屋さんという植木を植えたり選定したりする人と、生産者という植木をつくる人がいるようだ。建築と同じで、設計と施工とメーカーがいるようなものだ。
日本庭園などはこれら3者が一体となっていて、石や木の配置を考えて施工までしてくれる。で、それではいけないということで、デザイナーがいて施工する人がいてというのがここ最近だったのだが、さらに進化というか原点にもどったのがsolsofarm。
自分たちが得意とする世界をデザインから施工、あるいは必要な植木や鉢まで自分たちで用意するというのが彼らのやり方だ。
なんて事もない住宅地の雑木林のような一角にある農園。
丘全体が彼らの世界ですごく力が抜けた感じでつくられていて心地よい。
たまたまセール期間中だったからかもしれないが、朝のオープンと同時に駐車場はうまり、常に人で溢れている。決して新しい商売ではないが、彼らが展開する世界は西海岸のサーフカルチャーやアウトドア感などともシンクロして新しく感じる。
僕らの建築の分野でも最近はデザインビルド、つまり設計施工なるものが改めて増えてきている。これまでは設計施工ではコストが不透明だとか、 デザイン性が劣るという理由で設計施工は嫌煙されてきたが、ここ最近はコストも平準化し、かつデザイン性の高い工務店が増えてきたこともありこのデザインビルドが見直されている。
建築の世界でもsolsofarmの農園のような自分たちの世界を表現できる場所を持てればもっとユーザーとの距離を縮められるのではないかと思う。